教室長ブログ

■ オススメ冬映画②【瑞穂市の学習塾 MUGEN学院 穂積駅前教室】

こんにちは!MUGEN学院穂積駅前教室の木村です。日々の指導や冬期講習の準備等で大変忙しい毎日が続きますが、そんな忙しい毎日の一服の清涼剤が、週1回の映画鑑賞です。今日鑑賞したのは、周防正幸監督作品で成田凌さんが主演を務める「カツベン!」です。映画が「活動写真」と呼ばれていた時代に、独自のしゃべりで観客を沸かせていた「活動弁士」と呼ばれる人々を主人公に据えた青春活劇です。偽の活動弁士として、泥棒一味の片棒を担ぐ生活にウンザリしていた染谷俊太郎(成田凌)は一味から逃亡し、とある町の映画館にたどり着きます。そこで働くことになった染谷は、今度こそ本当の活動弁士になることができるとワクワクするのですが、そこは館主夫妻(竹中直人、渡辺えり)をはじめとして、スターを気取る弁士の茂木貴之(高良健吾)や酒好き弁士の山岡秋聲(永瀬正敏)などくせ者ばかりで、ドタバタコメディチックな展開の中でストーリーが展開していきます。

日本に「活動写真」が伝わり、大衆娯楽のひとつとしてもてはやされていた時代。活動写真がどのように撮影されていて、どう紹介されていたのか、この映画を通してその当時の状況をつかむことができました。当時の無声映画が、活動弁士たち独自の脚色でストーリーが紹介され、様々に声色も替えながら、人々を作品の世界に引き込んでいたことは本当に驚きでした。また活動弁士が映画そのものの人気を左右し、人気のある活動弁士はスーパースター並みの扱いだったことも、大変な驚きでした。そして活動弁士という存在があったために、本当の意味での無声映画は日本にはなかったということにも、確かに納得できました。

日本の映画の創成期の様子がとても分かり、映画好きとしてはとても感慨深かったです。作品としては86点をつけたいと思います。来週からも楽しみな映画が多数出てきますので、またおすすめの映画をどんどんブログの中で紹介していきたいと思います。