教室長ブログ

■ おすすめ映画 コレクション⑯【瑞穂市の学習塾 MUGEN学院 穂積駅前教室】

こんにちは!MUGEN学院穂積駅前教室の木村です。金曜日の夜と土曜日の夜の2日間に分けて、また映画をDVD鑑賞しました。今回観た おすすめ映画 は、「るろうに剣心 京都大火編」と「るろうに剣心 伝説の最期編」です。和月伸宏先生の原作の人気コミックを基に、原作のクライマックスともいうべき「京都編」を前後編で実写映画化したアクション大作で、激動の幕末にその名をとどろかす伝説の人斬り抜刀斎こと緋村剣心が大切な人と国を守るべく、日本征服をもくろむ志々雄真実一派との壮絶な死闘に挑みます。

かつて人斬り抜刀斎と呼ばれた伝説の人斬り、緋村剣心(佐藤健)は刀を置き、平穏な生活を送っておりました。しかしある日、剣心から影の人斬り役を引き継いだ志々雄真実(藤原竜也)が京都でその名をとどろかせていることを知り、最後の望みとして白羽の矢が立った剣心が、志々雄の野心を阻止すべく京都へ向かいます。原作の大ファンで、単行本も全巻持っているぐらいでしたので、るろうに剣心が映画化されるとはじめて聞いたときは、嬉しさ半分、怖さ半分といった気持ちでした。実写映画化されるのは嬉しいのですが、あの世界観をきちんと映画化できるか、某○○の巨人や○○フォーマーズのように、世界観を完全にぶち壊した駄作になってしまわないか、とても不安だったことを思い出します。

配役については適材適所で、原作のイメージをある程度忠実に守っていたかと思います。佐藤健さんの剣心や藤原竜也さんの志々雄真実は非常に良かったと思います。ただ作品が好きなだけに、相良左之助のあまりの雑魚感や、十本刀の扱いの雑さが目立ったのが残念でした。特に十本刀の安慈はとても好きなキャラクターだっただけに、そのくだりが全く描かれていないため、感情移入はまったくできませんでした。左之助に金的で倒されるのは言語道断です。宇水に至っては、画面に映りこんでから10秒もたたずに倒されていました。他の十本刀はほとんど紹介すらされておらず、なんのための十本刀なのかと突っ込みを入れたくなりました。映画サイズに落とし込まないといけないので、ある程度ストーリーが省略されるのはわかりますが、やっぱり映画の中で描き切れていない部分が多くあって、肝心の部分が抜け落ちた感がありました。

アクションシーンは迫力があり、映画館で見ると爽快感は確かにありました。ただ自分が剣道をやっていただけに、あんな風には絶対に動けないし、ただ見栄えだけを追い求めた動きになってしまっていて、あれではとてもとても敵は切れないと思えました。剣術のはずなのに、フェンシングや単なる子供のチャンバラに思えてしまう部分が多々ありましたので、はやりのワイヤーアクションに頼りすぎることなく、もう少し時代劇のような殺陣の重厚さがあると、剣に重みが出てきて良くなるのになあと思えました。私が映画監督をした方が、原作が大好きなだけに、多分あの世界観をもう少しうまく描けたかもしれませんね(笑)

2021年のGWに映画館で「るろうに剣心 最終章 The Final / The beginning」が上映予定ですので、原作ファンとして不安を感じつつも、楽しみにはしております。次回作に期待を込めて、今回は88点をつけたいと思います。