教室長ブログ

■ 最近の 定期テスト について思うこと【瑞穂市 MUGEN学院 穂積駅前教室】

こんにちは!MUGEN学院穂積駅前教室の木村です。今日は昨今の学校の 定期テスト について思うことを書きたいと思います。

先日中学校で行われた後期中間テスト結果が返ってきておりますが、うちの塾生たちは、事前の定期テスト対策などで自分の弱い部分を見つめ頑張ってきた成果が出せていた半面、各学年いくつかの教科で学校の平均点が40点台になっていることに大変驚いております。

私自身も元は公立中学校の英語の教員で、自分自身でも定期テストは作って来ました。ただひとつ作成の際に配慮していたことは、定期テスト自身には生徒側の側面教師側の側面の2つがあるということです。

まず生徒の側面から定期テストを考えてみると、「現時点での学力の定着具合を確かめ、今後の学習に活かしていく」という側面があると思います。良かった時はそれまでの自分の学習の方向で良かったと判断できますし、悪かった時には、何がだめだったのか、今後の課題は何かを明らかにして、その後の学習に活かしていくことができます。

一方教師の立場からテストを考えてみると、最近はやはり「成績(内申)をつけるためのもの」という側面が強いかと思います。平均点が高かったりすると、生徒間の点数の差が少なくなり、成績がつけにくいものになってしまいます。そのため平均点をあえて抑えるために、問題数を極端に多くしたり、問題そのものを難しくしたりして、平均点が上がりすぎないようにしています。ただそれがあまりにいきすぎてしまい、少し前の中学校の定期テストで、平均点が38点という事態に陥ってしまっていました。これでは生徒たちのモチベーションを下げることにつながり、学習意欲低下や教科嫌いを招きかねません。

また教師の立場からのテストにはもう一つの側面があることを忘れてほしくないです。それは「教師自身が普段の自分の授業を見つめ直すもの」であるということです。平均点が30点台・40点台ということは、「その先生自身が普段きちんと生徒の力をつけきれていない」ということを暗に意味しています。英語のテストで生徒たちが全く知らない単語、知らない表現をいきなりテストに出してきて、ほら読めないでしょ、わからないでしょ、難しいでしょ、というのは、あまりに理不尽かと思います。授業できちんと指導したことが一体どれだけ身につけられたか、そこをしっかり判断するテストでないといけないと私は強く思います。

また数学で大問の数が17まであるテストを見たことがありますが、その先生は実際にその問題を自分で解いてみたのでしょうか?1題に対して3分以上かけたら時間オーバーになってしまうということはわかっているのでしょうか?またそんな問題でも対応できるように、普段の授業の中で生徒たちを鍛えていたのでしょうか?私は甚だ疑問です。ただ単に平均点を上げさせないことに特化しただけかと私は思います。

自分も学校の教員でしたので、テストに対しての思いというのは人一倍強くありますし、先生方がいろいろな思いを込めてひとつひとつのテストが作成されていることもよくわかっております。だからこそもう少しそれを受ける生徒の気持ちを考えた、生徒ファーストのテストであってほしいと私は強く思います。