教室長ブログ

■ 中学英語 について思うこと【MUGEN学院 穂積駅前教室】

こんにちは!MUGEN学院穂積駅前教室の木村です。今日は 中学英語 について。ようやく各中学校の定期テストも終わり、ひと段落といったところですが、今年度実施された中学校の英語のテスト問題や、今年度改訂された英語の教科書の文章を見て、今改めていろいろと思うところがあります。

一番気になるところは長文の中の一つ一つの文が長くなりすぎている点です。新しい教科書の文章はただただ1文が長く、本来2~3文に分けて書けばよいところを、複雑化することで読み取りにくくしています。長文を読み解く力をつけたいという意図は分かりますが、それならばもう少しシンプルな文をたくさん読ませた方がもっと効果的だと思います。シンプルな文なら、そのまま表現として覚えていくことも可能なのですが、1文が2行ほどの長さになっているものは、正直指導するのもしづらいですし、表現力を養うことには不向きだと私は思います。

次に文法事項が盛り込みすぎているがあまり、生徒たちが消化不良を起こしてしまうのではないかと危惧する部分があります。ゆとり世代を悪く言う人もいますが、当時教科書内容は確かに薄かったものの、教員側が工夫する余地が大いにあったので、教科書をうまく使って発展的に指導することが可能でした。今の教科書はただただ表現を詰め込むことがメインになっており、それも単語量や文章量が多すぎるがあまり、正直学校の先生方もただ指導するだけで精一杯なのではないでしょうか?(教科書本文の訳自体は結構いい加減になってしまっていると生徒を通して聞いております)詰め込みすべてを否定するわけではありませんが、英語ができる子、できない子で二極化し、英語嫌いが増えてしまわないかと内心心配しております。

中2の英語のテスト問題を見ていると、次のような文がありました。

What does Takuya think we can do if we can speak English?

うーん、出題した先生の意図もわからなくはないのですが、見ていてすっきりした文ではないように感じます。たぶん

What can we do if we can speak English?

とした方が意味がとらえやすく、生徒たちも答えやすかったのではないでしょうか?いくつかの文法事項を無理に入れ込みすぎて、かえって伝わりにくくなってしまっているように思います。こうしたことが新しい教科書の中に多々あることに、私は大変危惧しております。

とは言え、今後この教科書を使っての指導が続いていきます。このレベルの英語がスタンダードになっていくということですので、それならばそれできちんと対応していくほかありません。夏期講習期間はそうした表現をしっかり固めていくのにぴったりの時期だと思いますので、この期間をうまく利用して、しっかり基礎固めしていきたいと思います。

※当塾の夏期講習のチラシが、来週月曜日、瑞穂市内の折り込みチラシとして入る予定ですので、是非一度お手に取って見てくださいね。