【高校生】高1や高2から塾は必要なの?周りも全然行ってないし……
こんにちは!MUGEN学院大垣西教室の大山です。
高校入試を終え、そろそろ高校からの宿題に向き合っている頃かと思います。
MUGENの高校準備講習に参加している生徒さんたちも、授業の前後で学校の課題をどんどん進めて、分からないところは質問をしてくれていますよ!
さて、今日のタイトルは本当によく聞かれる質問なので、今回はそれにお答えしてみようと思います。
いろいろな観点がありますが、主に
①進学の仕方が変わってきた
②「なんとかなる」の基準とは?
③将来を真剣に考えたい
の3つが大きな要素だと思います。
①進学の仕方が変わってきた
共通テストや各大学が実施する学力選抜を受検する、いわゆる「一般入試」の定員数が年々減少しています。
その分増えてきているのが「推薦型選抜」で、これは高校在学中の成績を使用して合否が決まります。
一発型の学力入試ではなく、高校1年生から高校3年生前期までの定期テストによる成績で判断されるものになります。
つまり、大学入試は高1から始まっているのです。また就職に際しても、高校1年生の成績から全て見ているので、やるべきことは同じですね。
また給付型奨学金も高校在学中の評定平均が5段階評価の3.5以上という基準があります。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/kyufu/gakuryoku/yoyaku.html
ご家庭の所得基準でもちろん変化するものの、最低限このラインを越えておかないと、可能性がまたひとつ減ってしまうということです。
塾で予習をして学校授業に向かうことで、中学校時代の成績を高めてきた生徒さんが多いと思いますが、高校生も同様です。
また受験に向けて最良の位置まで高めた学習習慣を維持することも重要なポイント。せっかく頑張ってきたのが、もったいないと思います。
②「なんとかなる」の基準とは
普通科が進学前提なのはイメージに難くないと思いますが、最近は職業科からも多く進学していきます。
入学試験があまり重たくない専門学校への進学もありますが、例えば大垣商業は卒業生全体の8割近くが進学です。
その内訳としては
4年制大学175(78%)
短期大学14(6%)
専門学校35(16%)
となっており、大学進学が非常に多くなっています。
大垣商業に限らず、職業科の進学は推薦型が多くなります。英語や数学といった普通科科目を塾の授業で効率よく学習し、専門科目や各種検定にかける時間を増やすことでより希望に合った進学をするケースが多くあります。
そんな状況下で、「なんとかなる」というのは、赤点は回避できた、卒業はできた、といったラインになってしまっていないでしょうか。
希望する進路選択をするには、高校1年生から良い学習習慣を保つことが必須です。部活動やアルバイトなど魅力的なことはたくさんありますが、それが希望の進路につながるかどうかは検討の余地があると思います。
もちろん塾が全てではありません。高1からきちんと学習サイクルを保てるようであれば3年生での進路の幅は広く持てると思いますし、そうやって進路を叶えてきた先輩たちもたくさんいます。
その良い学習習慣を保つため、また効率的かつ効果的な学習をするために塾に通う、というのは選択肢の一つだというお話です。
③将来を真剣に考えたい
MUGEN学院の高校部では、学校内容の学習や学校課題のサポートをするのは当然ですが、もう一つの基軸が進路相談です。
高1の夏には文理選択やコース選択があり、2年生から3年生に上がる際にも科目選択が必要になります。
一見自由度が高く良いように見えますが、選択如何では受けられない受験方法なども出てくるので、慎重に考えたいところです。
その段階でより将来の自分をイメージしてもらうために、年間4~5回ほどの面談を行い、何をやりたいのか、何が向いていそうなのか、今の時勢ではどの仕事が有望そうなのか。
そういったことを生徒さんに問いかけ、講師側も一生懸命考えた上で面談を行い、何のために学ぶのか、何を学んでいきたいのかを本当に一生懸命考えていきます。
どの進学先が良いか、が先ではなく、「何がしたいのか」が先で、それを叶える進学先はどこだ、という順番です。
たとえばデザインの仕事はAIの発展でなくなるかもしれない、といった話があったとしましょう。条件を入力したらデザインの候補が何パターンも出力されて、デザイナーが不要になるのではないだろうか、と。
私はここには異を唱えています。正確には役割が変わるだけだとお伝えをしています。
デザインのパターンはAIが出力してくると思いますが、その出力されたデザイン案が、依頼者さんの希望に沿ったものなのかという判断や、そもそも依頼者さんがどんなものがいいか悩んでいる時に提案すること、またその出力されたデザインをそのままは使えないので、希望の形に修正していくことなどが求められること、仕事として成り立つ部分だと思います。
またデザインは商品を知ってもらうことや、会社のイメージを伝えるもの、メッセージを伝えるものなど、多岐にわたる目的があって生み出されます。
そもそも、そのデザインで何を伝えたいのか、何を伝えると良いのか、何を伝えない方が良いのか、といったことを考える、そこがメインの仕事になるだろうから、そういった力を磨きながら学んでいくと良いのではないですか。
そんなお話をしたりするのです。ただ勉強をするだけなら、学校の授業をよく聞いて、学校の課題をきちんとやっていけば良いでしょう。
それをより効率的に行うのが塾ですが、私たちが取り組んでいるのはそのもう一つ先の、将来どう生きるかを一緒に考えていくことです。
高校の先生方の中には、国公立が一番良いという進学指導をされる方もいらっしゃいます。
学費は安いため、当然費用面では正しい判断です。でも、学びたいこと、叶えたい将来に必ずしも合致するかといえば、そうとは言い切れないと思います。
遠い地域の国公立と家から通える範囲の私立大学だったら、一人暮らしの費用まで考えた時にあまり大きな差はありません。
※もちろん通いの国公立が一番費用が抑えられるのは重々承知の上です。
高校全入時代、そして大学全入時代だからこそ、本当の上での学ぶ意味、学ぶ目的を一緒に考えていきたいと私たちは考えています。
終わりに
高1・高2の通塾率は中学3年生に比べると全国的にも明らかに低いです。
しかし逆に考えると、周りがやっていないからチャンスなのではないでしょうか。
一緒に進路のことを考え、それに向けた学習サポートを行うのがMUGEN学院です。
お力になれるようでしたら、是非お気軽にお声がけくださいね!